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2021.01.20上の階がうるさい!天井の防音対策はどうする?費用はどれくらい?

仕事をしている時、天井から聞こえる足音や話し声が気になったことはありませんか?
上の階からの騒音がうるさくて集中できないというケースもあるでしょう。
このようなオフィスの騒音の悩みには、天井の防音リフォームがおすすめです。
効果的な対策をするために、音の伝わり方やリフォーム費用などについて確認しておきましょう。

天井の防音対策はどうする?費用はどれくらい?

天井を防音する前にチェック!音の伝わり方は2つある

天井の防音対策を闇雲に行っても、あまり効果を実感できない可能性があります。
効果的な対策をするために、まずは音の伝わり方は次の2種類があることを知っておきましょう。

・空気によって伝わる音
・物に振動や衝撃などが伝わる音

オフィス内は静かなのに、話し声やデジタル音が聞こえるのは「空気電搬音」が原因です。
音がする距離が離れているほど小さく聞こえますが、会議中や集中して仕事をしていると上階や近隣からの話し声が大きく聞こえるケースがあります。

上の階からの足音やイスを引く音などは、「個体電搬音」が原因です。
床や壁に歩く音が伝わって下の階に響くため、振動や衝撃を抑える方法で防音対策すると騒音が抑えられます。

天井の構造が騒音に関係している?

上の階の足音や話し声が聞こえるのは、天井の構造が関係している可能性が高いです。
オフィスの天井は上階と下階の間に空間があり、電気コードや空調ダクトなどの機材が通っています。
また、天井材はレイアウトが簡単にできる「システム天井」や、塗装やクロスでおしゃれにできる「化粧石膏ボード貼り天井」などが一般的です。
天井の種類によって遮音性や吸音性が違いますが、上階と下階の間は空気の層があるため、太鼓のような構造になっており、足音や話し声が響きやすいのです。

天井の防音で足音が気にならない対策とは?

「上階からの足音が気になる」「同じフロアで話しているような声がする」など、音が気になった時、天井にどんな防音対策をするのがいいのでしょうか。
効果的な天井の防音対策について、いくつか紹介します。

上階の床に吸音材のマットを敷いてもらう

足音やイスの音など個体伝搬音が気になる時は、上階の床にクッションフロアやカーペットを敷く方法が効果的です。
振動や衝撃が物に直接伝わらないように、ワンクッション置くことで騒音は防げます。
しかし上階に別の会社がある場合は、防音対策をお願いすることは現実的に難しいでしょう。
マンションやアパートと同じく、騒音について指摘するのはトラブルを作るきっかけになりかねません。
困っている場合は、ビルの管理会社に相談してみても良いでしょう。

開口部のガラスを複層タイプに変更

話し声やテレビの音などの防音対策は、ドアや窓ガラスを複層タイプに切り替えることで音が小さくなります。
窓ガラスだけではなく、サッシを二重にするだけでも、車や電車など外からの音を和らげます。
オフィスは開口部がたくさんあり、開けっ放しにしているケースも多いため、会議室や応接室のみ開口部の防音対策を強化するのもおすすめです。

天井に遮音材や吸音材でリフォーム

上階からの足音は、天井に遮音材や吸音材のシートでリフォームすることで、騒音が気にならなくなります。
オフィスのインテリアを考えると、天井の裏側に遮音シートや吸音シートを取り付ける方法がベストです。
ただ、天井のリフォームは費用も大きくなりやすい傾向にあります。
天井に遮音材や吸音材を貼るなどコストを抑えた方法もあるので、業者に相談してみましょう。

部屋の隙間を防音テープで埋める

人の声やデジタル音などは空気によって伝わるため、オフィス内の隙間を防音テープで埋めると音が小さくなります。
ドアや窓の開閉音もほとんど聞こえなくなるので、人の出入りが多いオフィスは防音効果が高いでしょう。
また、窓やドアを防音テープで埋めると、防音効果だけではなく気密性も高まります。
夏は涼しく冬は暖かいなど、年中、快適なオフィスで過ごすことができるのもメリットのひとつです。

天井を二重にリフォーム

通常、オフィスは1枚の天井材で建設しています。
上階の床も1枚なので、合わせて2枚です。
振動や衝撃音をより和らげるために、天井にもう1枚材料をプラスする二重天井リフォームが効果的です。
上階の床を二重にする方法もありますが、天井に比べて床をリフォームするにはオフィス内の設備をすべて移動する必要があり、大掛かりな工事になります。
二重天井のリフォームも他の施工に比べて時間はかかりますが、上階に迷惑があまりかからないためデメリットはほとんどありません。

天井の防音は賃貸でもできるの?

賃貸のオフィスの場合、退去する際、借りた状態と同じようにする原状回復が必要です。
そのため、賃貸オフィスが防音リフォームをする際は、必ず管理している不動産へ連絡しましょう。
勝手な判断で防音リフォームをすると、契約違反として即刻退去を命じられるケースもあるので、要注意です。
また、防音リフォームした賃貸オフィスは需要が高いため、不動産会社にとって「費用負担なしで防音対策をしてもらえる」「退去してもすぐ入居会社が見つかる」などメリットがあります。
そのため、賃貸オフィスでも防音リフォームに賛成してもらえる可能性は高いでしょう。

天井の防音にかかる費用はどれくらい?

天井の防音リフォームは、遮音効果をどこまで求めるのか、工事する面積などによって違います。
防音リフォームの費用は、40万以上が一般的です。
建物が木造や鉄筋コンクリートなどの構造やリフォームする階層が高いと、資材を運搬するのに労力が必要のため、費用が高くなるケースが多いです。
実際に業者がオフィス内を見て、どんな防音対策が適しているのかなども一緒に確認してもらい、見積もりを取るといいでしょう。

まとめ|天井の防音対策をして快適に過ごそう

天井の防音は「リフォームをする・しない」で、大きく変わります。
せっかくの大切な会議や商談も、騒音が気になる場所で行うのはストレスですよね。
防音対策は、仕事への影響だけではなく冷暖房の効率アップもできるので、快適なオフィスで過ごせますよ。
上階の騒音が気になっている場合は、防音のリフォームを検討しましょう。

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