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2021.11.24オフィスの動線計画で気を付けるべきポイントとは?

動線というのは人が動く経路のことです。
オフィス内のレイアウトを考えるときには、いかに動線がスムーズかを考えることが大切です。
今回は、どのような点に気を付けながらオフィスの動線計画を実施すればよいか、ポイントごとにまとめました。

オフィスの動線計画で気を付けるべきポイントとは?

動線計画とは

オフィスに来客があったとき、入り口近くに来客用スペースを設けるとお客様がオフィス内を歩き回る必要がなくスムーズに案内できます。
また、オフィス内の共有設備がどの人にとっても移動しやすい場所にあると便利ですよね。
このようにオフィスレイアウトを考えるときに、オフィス内の設備が使いやすく、ストレスなく移動できるかを考えることが動線計画です。

オフィスの動線計画で基本となるポイント

動線計画では次の5つのポイントを押さえるのが基本となります。
・メインとなる通路を広く確保する
・抜け道にあたるサブ通路を設ける
・行き止まりを作らない
・2カ所以上の避難通路を確保する
・法令に遵守した幅を確保する
ここでは、これらのポイントについて具体的に解説します。

メインとなる通路を広く確保する

入り口から奥に向かい、多くの人が行き来できるような通路があるオフィスは多いでしょう。
このような通路がメインとなる通路と呼ばれるものです。
メインとなる通路は人と人がすれ違ったときに、ぶつからない程度の幅を持たせると歩きやすくなります。

抜け道にあたるサブ通路を設ける

ある程度広いオフィスの場合は、サブ通路があると便利です。
サブ通路があることで、メイン通路が込み合っている場合でも抜け道として利用可能です。
メイン通路よりは幅をとる必要はありませんが、一人が余裕をもって歩ける程度の広さを確保しておくとよいでしょう。

メイン通路とサブ通路を繋ぐ通路はいくつか設ける必要がありますが、このような通路が増えるとオフィス内が迷路のようになってしまいます。
そうならないためにも、通路は必要最低限にとどめておくとよいでしょう。
またメイン通路とサブ通路を同等の太さや長さとするのではなく、差別化しておくことも大切です。

行き止まりを作らない

オフィスで動線計画する際最も気を付けたいのは行き止まりや袋小路を作らないことです。
例えば、サブ通路先に棚があり、そこに資料を取りに行ったとしましょう。
同じ棚に用事があった人がサブ通路を通ってきた場合、行き止まりだとすれ違うができず立ち往生してしまう可能性があります。

ですが、棚の前にメイン通路や他のサブ通路に迂回できる通路があれば、資料を取ったあと別の通路を通って自席に戻れますよね。
このように回遊性がある動線を作ることで移動はスムーズになります。

2カ所以上の避難通路を確保する

普段はあまり意識しないかもしれませんが、災害が発生したときにはオフィス内にいる人が避難する必要があります。
避難通路が1か所しかないと、全ての人がその避難通路に集中してしまい避難が遅れます。
ですが避難経路が複数あれば混雑せずスムーズに避難できるでしょう。

また1か所の通路が使えない状態になっても、複数の避難通路があれば使用可能な通路を使い避難できます。
避難通路とする場合は、物が落下してこない場所や火災の心配がない場所であるかも考慮するとよいですね。

法令に遵守した幅を確保

通路は法令により幅が決まっています。
つまり法令に定められた幅以上の通路幅を確保する必要があるのです。

例えば建築基準法では、片側に部屋がある廊下幅は1.2m以上、両側に部屋がある廊下幅は1.6m以上です。
このような法令に遵守した幅の動線を確保する必要があります。

最低限求められる通路幅

ここでは5つの基本ポイントを押さえつつ、それぞれの通路に必要な幅をまとめました。

メイン通路とサブ通路に必要な幅

人通りが多いメイン通路と抜け道として使うサブ通路はそれぞれ次のような幅があるとよいでしょう。

・メイン通路:1.6m以上
・サブ通路:1.2m以上

メイン通路は人とすれ違える幅を確保しておきたいところです。
肩が当たることなくスムーズにすれ違いできるのは1.6mほどの幅が理想です。
メイン通路よりも狭い幅でよいサブ通路は、1.2mあれば十分でしょう。
1.2mというのは通路として標準的な幅です。

デスクとデスクの間

横並びにデスクとデスクを配置しその間に通路を設ける場合には、90cm程の幅があれば良いでしょう。
90㎝の幅だと人とすれ違うのは困難ですが、人が1人通るには十分です。
通路を通りサブ通路やメイン通路に抜けられる幅が確保されていれば良いのです。

背中合わせのデスクとデスクの間

通路を背にデスクが背中合わせになっている場合には、150cm程の幅があるとスムーズです。
イスを引いて立ち上がったり座ったりするためには、60㎝程度の幅があるとスムーズです。
この幅に少し余裕を持たせた150cmあれば、背中合わせの二人が同時に立ち上がってもぶつかりにくいでしょう。

もし背中側が壁という場合には、壁とデスクまでの間は60㎝以上あれば楽に立ち上がったり座ったりできます。

まとめ

移動しやすいオフィスは働く人にとってはストレスが少なく快適な環境といえるでしょう。
ですが、どのようにレイアウトし動線計画していけばよいか分からないといった悩みを持つ方もいるでしょう。
オフィスのレイアウトでお悩みの場合はぜひ当社にご相談ください。
法令も遵守したご提案が可能です。

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